Raspberry Pi Zero WHでOctoPrintを運用

「スポンサーリンク」
この記事は約5分で読めます。

RaspberryPi Zero WHでOctoPrintを使ってみています。
そもそもなんでダメなのかという感じですが、Pi Zeroで200時間ほど印刷してみて思ったことを書いていきたいと思います。

念の為、OctoPrintの導入に関してRapberryPiZeroはサポート外製品となりますので、導入する場合は自己責任でお願いします。

やっていること

PiCAMを使って遠隔監視(USB接続のWEBカメラは使わない)

ラズパイに接続するカメラはラズパイ用カメラとUSB接続のWEBカメラがあります。

海外のフォーラムでの情報となりますが、ラズパイ用カメラはGPUに直接接続するためCPUへの影響がわずかで、USB接続のカメラはUSBからデータの移動にCPUパワーがかなり必要だという意見があります。データが有るわけではありませんが私も多分そんな気がします。

そもそもPiZeroはかなり非力です。
情報を信じてCPUへの負担を可能な限り減らしたいためラズパイ用カメラを使っています。

GコードデータのWiFi転送

CuraでOctoPrintプラグインを使用してCuraから直接Gコードデータを送信します。
大きなデータ送信でも特にエラーになったことはありません。

造形中にダッシュボードでの3Dプリンタ監視

印刷中の状況をダッシュボードで確認しています。
RaspberryPi Zero は3B+に比べCPU使用率がかなり高めです。
Pi3B+だと高くても20%程度、通常時3~4%程度ですが、PiZeroはCPU使用率が100%になることも多いです。

こうしてみるとOctprintを使うだけならPi3B+でもかなりオーバースペックなのかもしれません。

3Dプリンタの操作(プレヒート、オートレベル、造形中のスピード調整)

3Dプリンタのコントローラーで操作することのほうが多いですが、たまに使用します。
問題なく動作します。

やらないこと

Octolapse・タイムラプスは使わない

そもそもタイムラプスを使用しないのでPi ZeroでOctoPrintを使っています。
絶対ではないですが、タイムラプスはCPUへの影響が結構ありそうなのでタイムラプスのためにOctPrintを導入するならば3B+以上を使うべきだと思います。

OctoPrint内でSTLファイルを直接スライスしない

やる人がいるのかわかりませんが、 OctoPrint内でSTLファイルを直接スライスはしません。
PCで処理したほうが遥かに高速ですしPiZeroにやらせたらいつ終わるかわかりません(笑)

24時間以上連続で印刷しない(長時間の場合はSDカードを使用)

多分大丈夫なんでしょうが、ダメだったときのショックが大きいので(笑)、長時間印刷はSDカードから読み込ませて監視のみOctPrintを使うようにしています。

長時間印刷の後は再起動するようにしています。

良いところ

消費電力が低い

これはもう圧倒的です。そもそも専用のアダプターさえ必要ありません。余った携帯電話等のアダプタで問題なく使えます。

消費電力
RaspberryPi Zero WH 0.15A
Raspberry Pi3B+ 0.5A

電気代(1ヶ月普通に使用した場合)
RaspberryPi Zero WH 約14.58円
Raspberry Pi3B+ 48.6円

3倍以上の差があります。

下記サイトを参考にさせていただきました。

小さい

そうなんです。小さくて場所を取らないんです。
私にとっては結構重要なことで、PiZeroの一番良いところだと思います。

上画像のようにかなりの省スペースでOctoPrintを運用できちゃいます。

RaspberryPi3B+では本体下に隠して収納してたのですが、SDカードのエラーがあったりしたときに裏返してメンテナンスするのが面倒でした。

今回見えるところに設置できたのでメンテナンス時もとてもラクになりました。

左:3B+ 右Pi ZeroWH

本体の価格が安い

Raspberry Pi3B+(約6,500円)+アダプター(約1,000円)(2021年9月)
Raspberry Pi Zero 約1,320円(2021年9月)

単純に6000円程度の差があります。少しいいPiCAMを買えちゃいます。

ダメなところ

起動がかなり遅い

かなり時間がかかります。壊れたかな…?と思うぐらいになってようやく繋がる感じです。

USB変換ケーブル&カメラケーブルが別途必要

だめというか余計な出費という感じなんですが、Pi ZeroはマイクロUSBメスしか付いていないので、3Dプリンタに接続するには変換ケーブルが必要になります。

また、PiCAM用の標準ケーブルがPi Zeroに合わないので別途購入する必要があります。

Raspberry Pi ZeroカメラFFCケーブル 15ピン22ピン15CMリボンライン
Makerfire

まとめ

いまのところのデメリットは起動時間が遅い・長時間印刷とタイムラプスが不安なぐらいでしょうか。

起動時間が遅い→待てばいい
長時間印刷→SDカードから読み出すようにする。
タイムラプス→使わない

これらを許容できるならPi Zeroで問題ないように思えます。
印刷品質が悪くなったりもしませんしメリットのほうが大きいです。

とりあえずしばらくはこのまま使ってみようと思います。

コメント