私が自宅で使っているエスプレッソマシンは業務用で有名なランチリオ社が作った家庭用エスプレッソマシンのシルビアです。
今回はそのシルビアにPIDという温度制御装置を取り付けたお話です。
まずは個人輸入でPIDキットを購入しました
私の使うエスプレッソマシンはかれこれ3機種目となり、ようやくRANCILIO社製SILVIAに落ち着きました。シルビアは家庭用エスプレッソマシンでは最高峰とされています。
シルビアとPIDのキットは米国のespressopartsで買いました。
※追記 2013/10/15
espressopartsのサイトを見てみたところ、今はシルビアは取り扱ってないようです。
espressopartsはかなり面白いオリジナル商品を売っていてオススメですので引き続きリンクは張っておきます。
下のリンク先あたりなら現在でも買えそうです。pidsilvia.com
http://www.pidsilvia.com/AuberInstruments,Inc
http://www.auberins.com/index.php?main_page=index&cPath=6
北米仕様でもアップトランスがあれば大丈夫
ちなみに私がランチリオシルビアに使っているアップトランスはコレ↑↑です。
アメリカ仕様の110-120Vの電源だからアップトランス(昇圧器)を使って昇圧しています。
難しいものでは無くただコンセントに差すだけの手間も何も要らない機械です。アップトランスを使うとシルビア本来のパワーを出す事ができます。
温度の上がり方がスピードアップし、お湯の出もすごく良くなるのでアップトランスは110-120V仕様のシルビアを使うときのマストアイテムです。
どうしてPID(温度制御装置)が必要なのか?
PIDがあれば時間の無駄が無くなり素人でもプロ顔負けの抽出が可能になります。
PIDなしでも十分使えたのですがPIDを付けると今のボイラーの温度状態が数字で見えて時間的なロスが無くなります。
これは本当に便利でオススメです。
私はいつも94℃にセットしていますが、誤差は±1℃くらいでいつもその状態を保ってくれています。
いつでも温度が見えるのでスチームの失敗が減る!
このキットではスチームの温度はPIDで制御できませんが、いつでも温度が見えるのでスチームランプが消える前に(大体124~126℃)スチームをブシューッと出せばまた温める時間を待たなくてもいいのです。
自宅のシルビアはスチームランプが消えてからミルクをスチームすると最後の最後で勢いが無くなるので、私はいつもランプが消える寸前(122℃)からミルクをスチーム開始しています。
これで本当に毎回トロ~ンとテカテカとしたおいしそうなミルクが出来上がります。
PIDキットの説明書は全部英語でしたが全ての工程で大きな写真が載っていたので、英語が得意ではない私でも取り付けることができました。
ただひとつ、下の写真のようなちょっと特殊なドライバーが1本必要だったのでホームセンターまで走ることになってしまいましたが大体1時間ぐらいで取り付け完了しました。
こんなに良くてもカフェでの使用にはムリがある
当たり前ですがシングルボイラーのシルビアは同時に1つのことしかできません。
抽出しながらミルクをスチームする事ができないのです。
たとえば家族や数人程度の来客ならこなせますが、一度に4人以上のお客さんからのオーダーに対応するのはシルビア1台ではおそらく不可能です。
1度に2杯しか作らないのであればこのマシンは本当に最高のエスプレッソマシンです。
お店で飲む本格的なカフェラテが作れます。
以前、カフェ好きのお年寄り15人ぐらいの方にカフェラテをごちそうしようと、シルビアとロッキーをかついで持って行き、食後に15杯作ってみました。
腕が未熟なのもありますが、最後の人に出せたのは約40分後でした…
皆、知っているやさしいお年寄り達だったので何一つ文句は言われませんでしたが、営業中のお店でこの状態だったらお客さんは帰ってしまうでしょう。
連続抽出が苦手…
だから家庭用最高峰マシンなのかなと思いました。
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