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全身の湿疹がずっと治らない?大人の湿疹・アトピー性皮膚炎、見落としがちな原因あれこれ

身体のことを気にして生活しているつもりなのですが、どうしてか身体に異変が起こってしまいます。
今回は私が約2年間、原因不明で悩んだ湿疹についてのお話です。

現在は完治しましたが原因追求までおよそ2年かかりました…。

大人になってからの身体中に出る湿疹は当事者でないと辛さが分かりません。見落としがちな原因がいろいろあります、対策はかんたんなものばかりです。

※私の湿疹の原因は食べ物に関係するアレルギーによるものではありませんでした。また、ある日突然発症したもので幼少期から続いているような慢性的なものでもありません。

!?突然「肘」に白いポツポツが…

はじまりは、肘のあたりがなんだかカサつき、ポツポツとあまり見たことのない白いなにかが肘周辺に現れました。
特にかゆいわけでも痛いわけでもないものだったので、とりあえず様子見で放っておきました。

ところが、はじまりから10日ほど過ぎたころ、今度は胸部に小さなプツプツとした小さな湿疹がでてきました。
もちろん、かゆいにはかゆいのですが、実際にはそこまで目立つわけではなく、ここも様子見で放ってしまいました。

この時点で対策をしていれば、もしかしたら1年は早く治ったかもしれません。結果は変わったはずですが後の祭りです…。

日が経つにつれ湿疹は大きく広がり、かゆさも尋常ではなくなり、ついには顔と手を覗いた部位(ほぼ全身)に湿疹が出てきました。
特に上半身がひどい症状でした。

いつか治るだろうは治らない

この頃になると首回りにまで湿疹がでてきて、服を着てても隠せなくなってきました。家族や職場の人にも「ウワァ・・どうしたのソレ」と少し引きながら心配されるようになりました。
「実はもっと酷いのが体中にある」などと言えず、落ち込んだ気分になり、さらに痒さもひどく、相当強いストレスを感じるようになってきました。

いろいろな病気がありますが皮膚疾患というのは特に他の病気などに比べ、自分の身体の見た目がどんどん悪くなるので、憂鬱でとても惨めな気持ちになるように私は思います。

湿疹を誰にも見られたくないので引きこもりがちに…

湿疹が治らなければ、
湿疹症状が悪化→見た目が悪くなる→人に見られたくない→人に会いたくない→家から出たくなくなる→鬱のような症状。と、どんどん悪い方向へ向かっていきます。
「こんなにひどい状態の湿疹を見られたくない」
心配されても治らないし、この事が大変でつらい事だと一番分かっているのは何よりも自分自身です。
できればその事について誰かに触れられたくありません。

鬱になる前に何が何でも治したい…

ネットで評判のアレルギー専門の皮膚科へ

そこでまずは市内でアトピー性皮膚炎に関して評判の高い皮膚科に行きました。診察の結果、原因は分からないとのこと。
医師曰く、「アレルギーの原因は数知れずあり、その一つ一つを検査しなければならないし、検査代もそれぞれかかる。
検査したとしても当てはまるアレルギー元は見つから無いかもしれない」
というなんとも言えない説明でした。

アレルゲン一覧-LSIメディエンス

この日はステロイドの軟膏(アンテベート)を塗られて診療を終えました。
確かにアンテベートを塗れば湿疹は治まります。
治まるのですがこれはいわゆる対処療法なため、根本的な解決にはまったくなっていません

アンテベート軟膏(塗り薬)
アンテベート軟膏はステロイド外用薬のなかで2群:very strong[非常に強力]に位置する薬です。アンテベート軟膏はこの中で上から2番目の強さのvery strongに分類されている比較的効果の強い外用ステロイド剤になります。

参考:主なステロイド外用薬の強さ一覧表

・strongest(最も強い):1群
・very strong(とても強い):2群
・strong(強い):3群
・medium(中間):4群
・weak(弱い):5群

さすがにこんな強力な薬をいつまでも塗り続ける訳にはいきません。
ステロイドはすごく効くのですが、長期間使い続けるとどうしても皮膚に悪い影響を与えます。何かを治すのに何かが犠牲になるのは完治ではないように思えます。
必要なモノは「完治」です。その為には原因を突き止めなければなりません。

病院では治らないのでは…?

病院でできることは結局のところ検査と薬の処方だと思います。アトピーで手術とかあまり聞いたことはないですし。

湿疹が出るという事は「早く何か対策せよ、どうにかしなさい」という体からの危険信号・知らせです。
我慢できないぐらいの症状になって身体が私に何かを知らせているんです。

「何か」とは何なのか!?
考えられる疑うべき原因をもう一つずつ解決していくしかありません…

湿疹は原因を突き止めなければ治らない。
自然に治るならもうとっくに治ってるはずです。

何かを食べてしまっているとか、何かに触れているとか、どこかの場所にいるとか、おそらく何らかの行動をしているはずなんです。

外的要因(触れる等)か内的要因(食べる・飲む等)のはずです。

やらなければ治らないのならやろう。
とんかく完治するまで原因を探し続けようと決意しました。

考えられる原因その1 ハウスダスト・シックハウス

まずひとつ目の疑うべき原因は、ハウスダストやシックハウスなどによるアレルギー症状(湿疹・大人のアトピー含む)です。

対策1:空気清浄機の導入
対策2:畳からベッドに変更(畳の上に布団を敷いて寝ていたのをベッドにマットレスという生活に変えました。)

ハウスダスト等の埃(ダニの糞や死骸を含む)は床上30cmの辺りに浮遊しています。
畳や床の上に布団を敷いて寝るという事は、常に埃やダニの糞を吸いながら寝ているという事になります。

こんな事を知ってしまったので、もう畳に布団では寝られなくなってしまいました。

残念ながら、布団からベッドに変えた対策では湿疹は完治しませんでした。
しかし、毎日の布団の上げ下げがなくなり、ルンバでの掃除が楽になり、生活の上での負担が減りました。

6畳の寝室に25畳用の過剰性能な空気清浄機を導入し、ハウスダスト対策をしてみましたが湿疹は治りませんでした…
残念ながら私の湿疹の原因はハウスダストではありませんでした。

考えられる原因その2 睡眠中の電気毛布使用

ハウスダストが原因では無い私の湿疹。

次の対策は、-電気敷き毛布を使わない-です。

電気敷き毛布が原因で湿疹が出る事もあるようです。
考えてみると私の湿疹が特に酷くなるのは冬の寒い時期で、電気敷き毛布も冬の間は常に使用しています。

実際に電気敷き毛布は寒い冬の必需品になっていて、私にとって冬の毎日の楽しみの一つでもあります。
その電気敷き毛布を使えないというのは、喫煙者にとっての禁煙、お酒が好きな人にとっての禁酒のようなもの…。

…違いました。
そうではありませんでした。

電気毛布を付けたまま就寝してしまう事が良くないのでした。
なので寝る前に暖めておく分には問題ないのです。
安心しました。

実際に試してみると寝るときに電気敷き毛布を付けていない方が睡眠の質も良いことが分かりました。

しかし今回の対策でも私の湿疹は治まりませんでした。
湿疹の原因は、電気敷き毛布ではありませんでした。

原因は違いましたが、知らなければ今後も電気敷き毛布を付けたまま寝てしまうところでした。
まだまだ知らずに身体に負担を掛けていることがあるのだと知りました。

考えられる原因その3 機密性の高さゆえの乾燥

乾燥しすぎな部屋。
私の湿疹が特にひどくなるのは寒くなる12月からです。
この時期の特徴はなにかと考えたらやはり「乾燥」です。

対策:加湿器の導入

乾燥肌という言葉もありますし、皮膚にとって乾燥は大敵なのが女性の常識です。女性の常識ではあるようですが、男性である私は特に乾燥を気にしない日々を過ごしていました。

乾燥の対策には加湿器しかありません。
加湿器もいろいろありますが、ドイツ製の気化式加湿器「VENTA」を購入しました。
一番大きなVENTAなので、加湿性能は十分なはずです。

コレでひと冬様子を見ました。湿疹が治りますようにと…。

考えられる湿疹の原因その4 皮脂欠乏による乾燥

部屋の湿度を管理したところ、少し良くなってきた感じがします。
やはり乾燥が原因なのかと思っていたのですが、また違いました。

出てきました。いつものように湿疹が急にでてきました。
症状は和らいだのですが、ぜんぜん完治はしていません。

お風呂で毎日身体を洗う必要はない

清潔にすれば良いと思い、入浴時に肌はよく洗っていましたが、ボディーソープやシャンプーが原因で湿疹が出る事もあるようです。
なので毎日体を洗うのをやめました。

よくよく考えてみると、毎日毎日汗をかいたり汚れるような仕事や遊びはしていません。シャワーで流すだけなら油分も残るし天然の保湿になるはずです。

シャワーは毎日浴びて、ボディーソープやシャンプーを使うのは1日置きにしてみました。
頭はお湯で流す程度でも臭くなることはなく、薄毛の予防にもなるそうなのでいいことばかりです。

でも残念ながら原因はこれではありませんでした。

かゆみを和らげる

加湿器などで湿度をコントロールすると治るわけではありませんが、かゆみは和らぎます。空気清浄機でのハウスダストの除去も同じで無駄なことではありません。
原因がこれらではないとしても症状は緩和することができますので対策としてはおすすめです。

外的要因なのか内的要因なのか判別する

あまりにも分からないので、初心に戻り原因の切り分けをしてみることにしました。

まずは食べ物が原因だとしたら、食べなかったら湿疹はどうなるのか?ちょっと特殊なことをしてみることにしました。

7日間の断食をしてみる

食べ物が原因なら食べなければ和らぐのか。いつもの食事も7日口にしなければ多少は変化があるはずでは?と思い、やってみることにしました。

断食は湿疹が治らなくてもいいやと思えるぐらいかなり大変で辛かったです。7日間まったく何も食べないわけでなく、下記のように完全になにも食べないのはトータルで4日になります。

1日目 朝・夜 蕎麦(具なし)
2日目 朝   蕎麦(具なし)
3日目 水・酵素ドリンク
4日目 水・酵素ドリンク
5日目 水・酵素ドリンク
6日目 夜   蕎麦(具なし)
7日目 朝・夜 蕎麦(具なし)

湿疹の辛さゆえやりましたが、次はもうやりたくないです。
ひどい頭痛や食べ物のことばかり考える日々でした。

結果的には何も変わらず、和らぐこともなく断食中でも湿疹は現れ、かゆみは続きました。

大変でしたが何も変化がないということは、おそらく食べ物が原因ではないはずだと考えられます。
ここからは外的要因を突き止めることに全振りしていくことにしました。

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